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2010年3月

企画HPにnull様の自己紹介とご作品を掲載させていただきました!

GoShuです。

本日は、表題どおり、企画HPに、null様の自己紹介とご作品を掲載させていただきましたのでそれをご報告いたします。

ご作品は以前この日誌でもご報告させていただきましたが、プラスアルファもございますので、ぜひご確認くださいませ。

about us のページからご覧いただけます。

null様、ありがとうございました!

同時に、ちょびっとabout us ページも修正しておきました。構成を変更したのと、Firefoxで見たらやたらと改行が広かったのを修正しました。

さてさて、企画HPへの追加コンテンツは実はこれ以外にもあるのですが、そちらもちびちび書き継いでいきたいと思っております。

本日で3月も終わり。

締め切りまであとちょうど2ヶ月となりました。

いよいよという気がいたします。

私もそれまで、できることをコツコツとやっていきたいと考えております。

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黒後家蜘蛛の会贋作集日誌(26) 家庭人

GoShuです。

えー、第3集タイトルはノンストップで行くかもしれません。

相変わらずかりかりとコンテンツを作成中です。原作を何度も読み直すことが必要なので、時間を食っています。

しかし第一弾は、小野堂さんにチェック依頼を出しているので、それ待ちです。

直しが入るかもしれませんが。

で。ここで勝手連的広告です。

その小野堂さんがシナリオ(その他もろもろ)でご参加しておられる同人ゲームサークル

安楽椅子犯人 様

の新作、『三つの謎宮』が、(どらむろーる)あさって3月31日にリリース(らしい)です!!

パチパチパチ!!

前作『湖岸の盲点』同様、名探偵小此木鶯太郎くんが活躍する、懸賞付き読者への挑戦付き倒叙ミステリノベルゲーム(長い)です。

詳しくは上記サークルサイトをご参照くださいませ。

公開のあかつきには、ぜひプレイなさることをお勧めしたいと強く思います!

……えー、本『黒後家蜘蛛の会贋作集』のための作品ご制作中の方以外は、ぜひ。

なんだか、今回は前回より難しいらしいんでねえ。時間を食いそうですよ。

5月末までは走ろうと思ってますので、私も今回は真剣プレイはしないつもりです。ざんねん。

でもさらっとはプレイします。ええ。

話変わりますが、nullさんに本ブログへのコメントをいくつかいただいているようで、嬉しいです。

皆さまも、なんとはなしにその気になられたらなんでもいいですのでコメントいただければ嬉しいです。

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黒後家蜘蛛の会贋作集日誌(25) ロレーヌの十字架

GoShuです。

ようやくタイトルも第3集にさしかかった……

引き続き企画HPの整備(の準備)をしたり、関係者に連絡をとったりしております。

さくさく進めたいところです。

実は今日は仕事で出勤でありましたので(早いもので年度末です)、今日はさっと寝て明日早起きしてやろうかと思っています。

というわけで本日はこんなところで……

というと短すぎるので、ちょっと本日のタイトル作についてよもやま話を。

以前この日誌にて

http://blackwidowers.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-d8a3.html

年越しシナリオを書いていたということをお話ししました。

その際、「ゆく年くる年」を見ていた、というのは記事中にあるとおりですが、各地の寺の映像に混じって教会の映像が流れていました。

その教会が最初に画面に現れたとき、まさにロレーヌの十字架が建物の上に照らし出されていたのです!

これを瑞兆と言わずしてなんと言いましょうや。

んで、ちょっとググってみたところ、

「上武佐ハリストス正教会」であったようです。

http://www.orthodoxjapan.jp/annai/h-kamimusa.html

ちょっと珍しい、東方正教会(ロシア正教系という理解でいいんだと思いますが)ですね。

十字架はこちらのほうがよく見えるでしょうか。

http://e-hokkaido.in/gs/contents.php?row_start=11&pg_rownum=10&id=45&sst_id=12&sel_kind=4&keyword=

横棒は2本じゃなく3本だった。で一番下が斜めというものですね。アヴァロンが言っていた「法王の十字架」(横棒が平行3本)とは微妙に違う。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%AB%AF%E5%8D%81%E5%AD%97%E6%9E%B6

まあ、アシモフが言及したもの以外にも、いろいろな十字架があるということですね。安易な締めで申し訳ないですが。

ロレーヌの十字架ではなかったにしても、年越しシナリオの際にこの十字架を見ることができたのは、やはり瑞兆であるということに固執したいと思う次第です。

本記事の初期投稿時、「僧正の十字架」≠「ロレーヌの十字架」という意味合いの文章を記載してしまっておりました。現在本文中ではこの二つは同じものとされております。お詫びして訂正いたします。

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黒後家蜘蛛の会贋作集日誌(24) 終局的犯罪

GoShuです。

時間を見つけて企画HP用の文章をしこしこと書いています。

手間がかかると言えば言えないこともないですが、贋作執筆をやった後だと楽に感じますね。やっぱり創作というのはエネルギーを使います。

当該コンテンツについてはまた改めてご紹介する折があると思います。

さて、前回記事で星新一の名前が出てきたので連想したのですが、アイザック・アシモフの作品で星新一が翻訳した一冊があります。

アシモフの雑学コレクション

邦題のとおり雑学が主な本で(原題は"Isaac Asimov's Book of Facts")、まあよくもこんなにいろんなことを知っているもんだと今さらながらに守備範囲の広さに驚きます。

純粋な科学や歴史の話もありますが、「銀河系のなかで、太陽より大きい恒星は、五パーセントしかない。五パーセントといっても、五十億だが。」というように、雑学的な視点や書き方をしています。

これまでこのブログの中で、いろいろ原文の知ったかぶりをしてきましたが、基本、私は英語がそんなにわかりはしません。

しかし、それでもアシモフの文章はわかるんですね。本人がしばしば「私の文章は明瞭で飾り気がない」と言っているとおり、本当に読みやすいのです。普通、英文を読んでいると、形容詞がどこにかかっているか、関係詞がどことどこを繋いでいるか、などなどで迷うのですが、アシモフの文章はほとんど迷うことがありません。

そして星新一氏なのですが、もちろんその読みやすさは皆さまご存じの通りかと思います。無駄な描写を排除し、かつ普遍的な表現のみを使用するなどの文章上の工夫はいろいろなところで紹介されています。

だからこの本ももちろん読みやすいです。

読みやすいのですが……なんかヘンなのです。

たとえば上に引いた、「銀河系のなかで云々」の文章、アシモフの文章を訳したように見えないんですよ。

私が一番よく読んだアシモフの訳文は、もちろん池央耿氏によるもの……ではなく、実は山高昭氏による科学エッセイ群です。

ただ、池氏にせよ、山高氏にせよ、あるいはハヤカワ版SFの翻訳をなさっている小尾芙佐氏や岡部宏之氏その他の方にせよ、同じ作者の文章の訳だな、という感じがするのです。

印象はそれぞれ違いはするのですが。

しかし、この『アシモフの雑学コレクション』は、元がアシモフの文章とは思えないのですね。

上で言えば、「五パーセントといっても、五十億だが。」は、「ただ、五パーセントといっても、五十億個あることになる。」くらいが普通でしょう。

私は、一番最初に馴れ親しんだ小説が星新一の小説なのではっきりわかるのですが、「五パーセントといっても、五十億だが。」という文体は、完全に星氏の文体なのです。

こんなに簡単なんですが。

アシモフの文章は、「五十億だが」というような文の終わり方をしなければならないような文章ではないんですね。もっとずっと素直で簡単なのです。これの原文は知りませんが、たとえば"This five percents is, but then, five billion." みたいな原文でないことは首を賭けてもいいくらいです。"But this five percents means five billion."みたいにすっきりした語順だと思います。

「直訳でない」とは、訳者あとがきで星氏自身が書いておられるので、それはもちろんなんの問題もないことです。

しかし、なんと言いますかね……私にとってはなんとも座りの悪い本です。

これ書いてる人!あなたほんとにアシモフなの?!という気がしてしまうので……

作者も訳者も大好きな人なので残念なのですが。

※あ、本日のタイトルは「そろそろ24番目に行かなきゃ」と思って付けただけで、

 記事の内容とはまったく関係ありません。

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『贋作館事件』

GoShuです。

以前、パスティーシュ小説集『ジョン・ディクスン・カーを読んだ男』をご紹介いたしました。

本日はその続きとして、二つ目の黒後家関連パスティーシュ小説集『贋作館事件』をご紹介したいと思います。

これも先の『ジョン・ディクスン・カーを読んだ男』と同様、有名ミステリのパスティーシュ集です。

違うのは、

・原作の登場人物が出てくること。

・各作品が違う作者によって書かれていること。

といったあたりかと思います。

また、この本、ちょっと凝った作りになっていて、最初の9篇が普通のパスティーシュ。

そして、最後の1篇が、それまでの9篇のパスティーシュになっているのです。パスティーシュのパスティーシュですね。この最後の1篇は、9本のショートショートで構成されています。

ですから、各原作には、贋作正編(変な表現ですが)と、贋作の贋作の2作が収載されているわけです。

原作はミス・マープル、ブラウン神父、ホームズ、ルパン、明智小五郎、『黒死館殺人事件』、顎十郎、退職刑事といったところです。

贋作者は編者でもある芦辺拓、二階堂黎人、この間物故なさった北森鴻といった方々。

最後の1篇の作者は、ミステリ作家斎藤肇氏。星新一のショートショートコンテスト出身者なので、ショートショートはお手のものですね。

(なつかしいなあ、星新一のショートショートコンテスト。斎藤さんの受賞作『奇数』は、ほぼリアルタイムで読んでました。トシがばれますねえ)

で、『黒後家蜘蛛の会』贋作正編の作者は、これも斎藤さんなのです。つまり、『黒後家蜘蛛の会』だけは、贋作正編、贋作の贋作、双方斎藤さんが書かれているというわけです。

贋作正編のタイトルが『ありえざる客』。

贋作の贋作のタイトルが『ありふれた客』となっています。

贋作の贋作が短いのは当然として、贋作正編もかなり短いです。ちょっとあっさりしてるな、という気がします。

贋作正編は、ゲストになんと作者アシモフが招待される、という趣向です。ぎこちない空気が流れるその先は……

贋作の贋作は、『黒後家蜘蛛の会』の構成を究極まで単純化した、という作品です。

これまた、機会があればご一読ください。

作中で、黒後家贋作以外でのお勧めは江戸川乱歩贋作の『黄昏の怪人たち」でしょうか。乱歩の少年物の語り口が再現されていて、大変面白かったです。

いずれにしても、各作家さんが、原作を好きだというのがどの作品を見ても伝わってきて、それが一番いいところだと思います。

パスティーシュの命は、案外そこなのかもしれません。

……案外、でもないのかな。

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創作までは何マイル?

GoShuです。

最近更新が間遠になっております。

私事がちょびっと忙しいということがありまして、申し訳ありません。

とはいえ、何もしてないわけではないのですが、少々時間がかかるので、ここでご報告できることもなく、という感じです。

やっていることは広い意味で広報に関することです。

この企画、締め切りを原則5月末に設定させていただいております。

よって、「こういう企画がありますよ!黒後家好きの人はよろしければご応募ください!」

ということを告知するのは、そろそろリミットに近付いているのではと、個人的には思っています。

作品を作ろうと思ってから完成までは2ヶ月くらいは要るんじゃないかなあ、と思っていますので。

とはいえ、実際は、作品創作とは、どれくらいかかるものなんでしょう。

既存3シナリオの制作期間は、私の知る限り、こんな感じです。速い順に。

切霧さん・・・2週間

小野堂さん・・・1ヶ月半

GoShu・・・3ヶ月

まあ、私は特別に遅いとしても、2ヶ月はあったほうがいいんじゃないかなあ、と思うわけです。

とはいえ、創作に手慣れた方はもう少し短くてもOKでしょうが、1月未満では少々厳しい方が多いのではないかなあ、と思います。

イラスト、音楽の制作に必要な時間は、門外漢なのでさっぱりわかりません。

マルチヴァクさんが7人分のイラストをお描きになるのに必要だった時間はお聞きしていませんが、でもそうですねえ・・・1月以上はあるに越したことはないのではないかと思います。

というわけで、広報は今月までくらいが勝負かなあ、と思っております。

もう少し頑張ります。

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黒後家蜘蛛の会贋作集日誌(23) 省略なし

GoShuです。

さて、前記事にてご紹介した「5人目のご応募者」について、ご本人から承諾をいただきましたので、本日ご紹介したいと思います。

null様でございます!

上記ウェブサイトにてご確認いただけますように、以前はからずも本制作日誌にてご紹介させていただきました、名作ADVゲーム『逆転裁判』の二次創作を多数ご制作なさっておられる方です。

そして今回ご制作いただいたものは…… こちらとなります!

前記事でお伝えしましたように、「黒後家蜘蛛の会」の構造をスタイリッシュに表現してくださったものです。

素敵でございましょ?

(画像のアップロードが原サイズではうまくいかなかったため、多少縮小してダウンサイズしたものをご覧いただいています。ご了承ください。)

少々サイズが大きくはございますが、もちろん作品集に収載する方向で検討しております。

さらに作品集を充実のものとしていただけるものと考えております。

null様、ありがとうございました!

さて、null様には、実はもう一点、いただいているものがあります。

それは……時期が来たらまたご紹介させていただくことになると思います。

よりよいご紹介となりますよう、最善を尽くしたいと考えております。

願わくばお楽しみに。>皆さま

さて、上記メニュー画像にあります、原作『黒後家蜘蛛の会』の構造、あるいは流れは、第4集『よきサマリア人」のあとがきで、

『黒後家蜘蛛の会』に関する限り、わたしはかなり頑固に約束の型を守ってきたつもりである。

と作者アシモフが言っている、「約束の型」を表現したものになろうかと思います。

よって、『黒後家蜘蛛の会』らしさを出すためにはどうすれば適切なのだろう?と考えておられるシナリオご応募予定者様には参考になるものかと思います。

しかし、原作におきましても、

第2集『追われてもいないのに』→いきなり尋問から始まる。

第4集『バーにいた女』→会員による複数の解決の提出がない。

など、必ずしも完全に定型にのっとったものばかりではありません。

ご参考になさった上で、あまりこだわらずにご執筆いただくのが適切かと思います。

それでは、5人目のご参加を心から喜びつつ、本日はこのようなところで締めさせていただきます。

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『黒後家蜘蛛の会』構造分析

GoShuです。

少し前から、いろいろとメールのやりとりをしている、ということを書いておりましたが、具体的に何をしていたのか、ということを一部ご紹介したいと思います。

ある日のこと。

わたくしが募集用アドレスのメールボックスを開けると、ある方からのメールが届いておりました。

さっそくに開いてみると、

「企画に応募しようと思い、アイディアも出したのですが、これから多忙になるので、シナリオにまとめる時間がありません」

ああああ、なんと残念な!!!!!

あきらめるのは惜しかったので、小野堂さんと私で相談し、「せっかくなので、短くなっても、ともかく作品の形にまとめる方法を考えましょう」

ということになりました。

そして先方とご相談させていただきましたところ。

この方が送ってこられたものを見て、私は驚倒しました。

「一部叙述を省略してまとめるとしたら、どのような方法があるか?」

を考察した結果として、

“原作『黒後家蜘蛛の会』の構成を分析したチャート”

をお送りくださったのです!

それはまさに、ビジネスプロセス構造分析チャート。

でなければ、システムオブジェクト設計書。

とでも言うべき形にまとまっていたのです!

私はしばらくぼんやりと見つめ、

「ああ、これを見られただけでこの企画やってよかったよ」

としみじみ思ったことでした。

このチャートを皆さまにもお目にかけたいのはやまやまではございますのですが、その後のやりとりを通して、「別の形にしたい」というご希望をこの方からいただき、わざわざ別の(スタイリッシュな!)形式に換えたものをわざわざお作りいただきましたので、皆さまにはそちらをいずれ見ていただくことになろうかと思っております。

というわけで、「企画をやっていると、いろいろあるなあ!」ということを感じた次第です。

企画HPの募集要項には、募集内容として、「シナリオ」「グラフィック」「スクリプト」「音楽」「その他」となっております。

今回頂いたものは「その他」に当たるのでしょうが……もともと「その他」というのは、応援や宣伝にご協力いただく、ということを想定しており、このような形のものを頂戴することになるとはまったく想像もしていませんでした。

今回のことは、この方はシナリオへのご応募予定でいらっしゃったのが諸般の事情でこうなった、ということではありますが、

「いろいろあって、企画は楽しい!」

ということを感じさせていただいた次第です。

この方のご紹介は、また条件が整った際に、あらためて差し上げたいと思います。

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黒後家蜘蛛の会贋作集日誌(22) 13日金曜日

GoShuです。

本日は金曜日ではありませんが、今年13日金曜日があるのは残念ながら8月のみですので、採用いたしました。

8月だとたぶん完成版を公開した後でしょうからね。

そのころはいったいどうなっているのやら。

それはそれとしまして、いろいろと各所にご連絡をしたりして、水面下では制作は静かに続いております。

本日はとある「ご応募者」様についてご紹介させていただいてもいいかな、と思ったのですが、タイトルが悪く、ご紹介内容についてもまだ不確定点がありますので、今後のことといたします。

以前マルチヴァクさんをくわしくご紹介した際の表題がたまたま「黒後家蜘蛛の会贋作集日誌(17) 殺しの噂 」でして、今回が「13日金曜日」となってはあまりよろしくないですし。次の方のご紹介が「不毛なる者へ」、その次が「獣でなく人でなく」などいう負のスパイラルにハマる前に芽を摘んでおくのがいいかと。

というわけで、ちょっと今日は頭が働いてないこともありますので、申し訳ありませんがこのあたりで。

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ABAの殺人(承前)

GoShuです。

最近、通勤電車の中でアシモフの長編ミステリ『ABAの殺人』を読んでいます。……

もし超人的に記憶力の良い方がおられたら、「おまえずっと前にも同じことを言ってなかったか?」と言われるかもしれません。

まったくそのとおりです。

諸事情で、いったん中断して通勤中は別の本を読んでいたので、長引いております次第です。

で。

失礼ながら、突然ここで話題を一時転換いたします。

サントリーミステリー大賞で、第二回大賞を『運命交響曲殺人事件』で受賞した、由良三郎という作家がおられました。

この方のエッセイ作品に、『ミステリーを科学したら』という名作がございます。

著名なミステリについて、トリックが科学的に正しいかどうか、ということを論評するエッセイを主に集めた作品です。

この方は本名を吉野亀三郎といい、東京大学ウイルス研の教授でした。だから医学的見地から論評されているものが多いです。

だからといって堅苦しい作品ではなく、この方は江戸っ子でもあったようなので、ユーモアあふれた歯切れのいい口調でつづられています。

また、科学的にはNGであっても、ミステリならば許される場合があるだろう、正しいだけが能ではない、という立場を取られてもいます。

だから全体として、非常に楽しく読める本です。

未読の方はぜひご一読をお勧めいたします。

そして、この作品は、全部が科学的見地からのミステリ論評で占められているわけではなく、ミステリにからめた普通のエッセイもあります。

その中に、作者が留学していたときの経験談がありました。

ホームパーティに招かれて出席したときのことです。次から次へと人に紹介され、相手の名前が憶えられず四苦八苦していると、周りはみんな普通の顔で自分の名前を呼んでくることにガクゼンとする、という内容です。

しかし、別に皆頭がものすごくよいわけではないことがだんだんわかってきます。その場で憶えることができるだけ。つまりそれは習慣で身についた技術なのだろう、という結論になります。(今手元にこの本がないので、ニュアンスに異なる点があったらお詫びします)

そこで作者がハタと気がついたこと。

海外ミステリで、ほとんど名前だけの紹介レベルで登場人物が次々出てきて、憶えきれないことがよくあった。それはこのような習慣に基づいて構成されていたためであろう、というものです。そこでミステリとつながるんですね。

私もナルホド、と思いました。

で。話は『ABAの殺人』に唐突に戻ります。はい。戻ります。

この作品、次から次へとやっぱり人が出てきます。出版社/書店の集会が舞台で、主人公が出会った知人と次々に話す、という構成になっています。

なにしろ章タイトルが全部人名になっているほど。

名前だけ、というわけでは全然なく、それぞれに特徴的な人物が描写されるのではありますが(そしてその描写が大変面白いのですが)、真ん中くらいまではあまり事件らしい事件もなく、集会の描写が続きます。

そういう作品で。

1月近く読むのを中断していて。

そして私は日本人で。(そうそう!)

そうすると、こうなってしまいます……

ヘンリエッタ・コーヴァスって、誰だよ!

もうちょい読むのには時間がかかりそうです。

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応募に関するあれこれ。

GoShuです。

いろいろとメールのやりとりがありましたが、ほぼ一段落いたしました。

広い意味で応募に関することであり、またいろいろ面白いお考えや資料もいただいたりで、大変有意義でした。

いろいろな方からいろいろな『黒後家蜘蛛の会』観を聞かせていただけるのは本当に嬉しく、企画をやってよかったなと思います。

内容につきましてはぜひ近くご紹介したいと考えております。

ご紹介の場所も、このブログに書いて終わりはもったいないものなので、さてどこにしようかなあ、と思っております。企画HPも、各ページ上部にある目次の四角はスペースが種切れなので、直さなくてはなりません。

プラス、他にも作りたいコンテンツもあるので、なかなか思案投げ首といったところです。

あんまりたくさんあってもごちゃつきますし、整理の方法も含めて検討したいと思います。

やりたいことが多いですが、粛々と進めていきたいと思っております。

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さらにご感想をいただきました。

GoShuです。

前記事でお話ししたメールの方から、さらにサンプル第三版、ウェブサイト、運営についてのご感想をいただきました!

大変ありがとうございます。

ご意見をうかがえるのは本当に希少かつ貴重でございますので、大変うれしく思っています。

その中に、企画HPデザインへのお褒めの言葉がありました。

実は企画HPデザインをお褒めいただいたのは2回目でして、HP担当としては喜びながらも恐縮する次第です。

モチロン!私はデザインなどできません。

このブログの右にあるバナーもそうですが、ただシンプルにもろもろを配置するしか能がありません。

ヘタな人間が凝ったことをしたら最後ということは知っていますので、それを避けただけですね。

上品さがもし醸し出されたのであれば望外です。

それと、拙作『婚約者』につきまして、「読みやすい」という評をいただきました。

これまた望外です。

説明多いし、時系列が(ほんとはそんなに面倒じゃないんだけど)複雑っぽくなったし、ちょっとわかりにくくなったかなあ……と思っていましたので。

実は以前、やはり込み入った文章を発表するサイトを立ち上げたことがあります。

その際も、ああ、文章が読みにくいかなあ、と思っていたのですが、最初にいただいた感想が「読みやすかった」でした。その時もほっとしました。

悪い言い方かもしれませんが、読みやすいのは七難隠すとも思いますので。

というわけで、望外2点でした。大変ありがとうございます。

昨日は、小説投稿サイトにその『婚約者』を広報のためアップしていたりしました。

この作品、もちろん最初は小説形式で書いたのですが、ゲーム形式に移植してから久しいので、小説形式を見るのは久しぶりです。

その状況であらためて小説形式を見ると、やっぱりゲームとはかなり違って見えますねえ。なんだか同じ作品とは思えない感じ。

シナリオのご応募をご検討くださっている方へ。ゲームになると、作品にも違う魅力が出てきますよ。それもお楽しみになさってください。

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反響をいただきました。

GoShuです。

本日帰宅してメールをチェックすると、本企画に対する反響が2通到着しておりました。

おお!

ありがとうございます。

企画HPで公開しておりますメールアドレス kgt2008zzz@hotmail.co.jp(@→@) は、ごく少数の例外を除き本企画でしか使用しておりませんので、 基本的には開店休業状態です。

まれにメールが届いていると、すわ!という気分になるのですが、2通というのは今日が初めてでしたので、非常によい日でした。

1通は、ご挨拶とご応援というものだったのですが(ありがとうございます!)、もう1通は、予想していない、とても嬉しいメールでした。

扱いを小野堂さんと検討中ですが、皆さまにもなんらかの形で見ていただきたいと考えております。

さて、今日はもう寝ようと思っていますが、嬉しい反響に励まされて、明日は作業を粛々と行いたいと考えております。

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黒後家蜘蛛の会贋作集日誌(21) 地球が沈んで宵の明星が輝く

GoShuです。

日付が変わって3日ぶりになってしまいました。

広報についていろいろ考えたりしてましたが、妙案は簡単には出てこないというところでしょうか。

コツコツやっていきたいと思います。

本日の表題作は私が『黒後家蜘蛛の会』で一番好きな作品です。

一つの事実が明らかになったら、今まで見えていたものがまったく変わって見える、というのがなんとも好きなんですねー。

それから、ラストの一言の鮮やかさもいいですね。

前記事で書いた、『Opus 200』(1979)に一編だけ収録されている黒後家ものも、この『地球が沈んで宵の明星が輝く』です。アシモフ本人も自信作だったのでしょう、おそらく。

この作品、いくつか「?」と思うところがありました。

******

「ジョンと呼んでもいいですか?」

「そう呼ばれても殴りはしません。(中略)ジャン、でお願いします」

ホルステッドはうなずいた。「(中略)ジャのほうはなんとかなりますがね、(中略)ジャ…ン」

******

これ、原文ではどう書いてあるんだろう、と思いました。ジャンはジョンのフランス語形なので、同じにしか書けないのでは、と。

で、今回原文に当たるとこうでした。

******

"Does it matter to you if I call you John?"

"I would not strike you, sir,(中略)Jean, please」

Halsted nodded.(中略)I can manage zh sound, but(中略)Zhohng."

******

はあ、"Does it matter to you if I call you John?"でしたか。

当たり前と言えば当たり前ですね。ゲストの名前はJean Servaisですが、Jeanのままで「ジョンと呼んでも…」と言っていると即断してしまっていました。

しかし、「ジャ…ン」が"Zhohng"なのは面白いと思いました。発音表記ですね。

もうひとつ疑問に思ったのが「キャンプ・バイィ」ですが、これは

Camp Bahyee

でした。

なるほど。

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Opus 100

GoShuです。

表題は、ご承知のとおり、アシモフ100冊目の本の題名です。

内容は↓

http://en.wikipedia.org/wiki/Opus_100

発行は1969年。まだ黒後家蜘蛛の会が書き始められる前です。この本、邦訳はありません。

「Part 1. Astronomy」「Part 3. Mathematics」みたいに、科学分野の章立てになっていますが、中身はフィクション・ノンフィクションがまぜこぜになっています。ちょっと特徴的ですね。

「Part 8. History」の『The Dead Hand』は、『ファウンデーション対帝国』のことなのでしょう。

……って、なんでいきなりOpus 100やねん。

ということなのですが、今日のこの記事が本ブログ100番目の記事だという、愚かしい理由だけだったりします。

うむー。

記事の中身は別として、時間は経ってしまったんだなあ、という気がします。

アシモフ200冊目の本の題名はもちろん『Opus 200』。こちらは『アシモフ博士の世界』として邦訳があります。

このブログがOpus 200の題名になるときは……おそらく募集が終わっています。

あと3カ月。

それまでにできることはがんばっていきたいと思います。

当初、『Opus 100』の出版年を1968年としていましたが、1969年の誤りでした。

お詫びして訂正いたします。

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