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黒後家蜘蛛の会贋作集日誌(36) 不毛なる者へ

GoShuです。

別サークル様ではありますが、本企画ともゆかりの深いサークル様であられるところの安楽椅子犯人様。

その第二作品、『三つの謎宮』が昨日、「読者への挑戦」の応募締め切りとなられました。

挑戦に応じられた方々、おつかれさまでした。

今回はサークル処女作であるところの前作『湖岸の盲点』よりも難しかったらしく、半分近くまで応募数が減ったらしいということです。

たしかに私も前作より難しいと感じましたし、WEB上で見られる挑戦者の感想も

「オワタ \(^o^)/」

「わかんねーよコラ」

「わかりません (T T)」

「ダメだな (`▽´)y~~  ハハハ」

と、喜怒哀楽交えたギブアップの弁が多数見られました。

「解ける“読者への挑戦”」(=いたずらに難解にはしない)という、私が尊敬してやまない企画ポリシーを持つ作品としては、少し残念なところもあるのかもしれませんね。

締め切り直前まで、本ブログにも『ひとひらひらら』という検索ワードでおいでになる方がおられたようで、正解に辿りつかれたかなあ、と少しだけ心配になったり。

そこで、解決編発表前に、そのような方のために、私から一点爆弾発言をいたします。

これは確かな論拠があって申し上げますので、解決編発表前に自分の解答が合っているかどうか知りたい、という方は、私の言うことと一致しているかどうかをご確認ください。

よろしいですか?

「“ひとひらひらら”の犯人は萩坂です」

さて、ひるがえって本企画について考察いたしますと。

応募作品が「必ず解ける」ものかどうかは保証の限りではありません。

なぜなら、原作『黒後家蜘蛛の会』自体が、「解けない」ものが多いからですね。

『黒後家蜘蛛の会』の特徴として巷間言われているものは、以前にも申し上げましたが、

・安楽椅子探偵物

・多重解決物

などがありますが、それと同じくらい、

・英米文化のことを知らなければ謎が解けない

というものがございます。

具体的には、「英米文学」「西欧史」「アメリカ政治史」「英語そのもの」などを知らなければ解けない、というものですね。

代表的なものとしては、

『史上第二位』(第3集)

『ミドル・ネーム』(第3集)

『不毛なる者へ』(第3集)

『六千四百京の組み合わせ』(第4集)

『よきサマリア人』(第4集)

『四月の月曜日』(第4集)

『同音異義』(第5集)

『三重の悪魔』(第5集)

『静かな場所』(第5集)

くらいですかねえ。

まず英米文化圏以外の人には解けないでしょう。

「いや、『殺しの噂』や『東は東』や『ロレーヌの十字架』だって解けまい」と言われるかもしれませんが、あくまで私見で「文化依存度が高い」と思うものを挙げさせていただきました。

(なお、私はWEB上で、『殺しの噂』をヘンリー登場前に解いた、という方の文章を読んだことがあります)

実は、上記のことを考えて、原作各作品の「英米文化依存度」をリスト化しようかなあ、と今日思いついたのです。

それは、イコール「日本人には解けない度」を示すものであり、であれば未読の方へのガイダンスになるやもしれん、と思ったんですね。

ただまあ、ですねえ。

ひとつは、上記のように、その度数は恣意性が入ること。

そして、上記の作品の中にもあるように、「英米文化圏の人」にも解けないであろうものが多数あること。「難解」「コジツケ」という別の要因ですね。

というような問題があることから、「解けない度」のガイダンスとするならば、少し考えてから作ったほうがよかろうな、と思った次第です。

時間があったら作るかもしれません。

というわけで。

えー結論。

そういうわけなので、安楽椅子犯人様作品と違って、黒後家蜘蛛の会贋作は、解けないものもあったほうがそれらしくっていいように思います!(言い切ってしまう)

モチロン、解けるものも大歓迎募集でございますけど。

黒後家蜘蛛の会贋作にとって、大事なことは別にありますよね。

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